Interop Tokyo 2026に見る、ネットワークエンジニアとPython自動化の新潮流

このコラムでは主に、Pythonを使ったネットワークの自動化をしたいというエンジニアの方向けに、Pythonとネットワークの自動化についての最新情報やPythonとネットワークの自動化基礎検定に関する内容を取り上げていきます。

Interop Tokyo 2026(※1)が行われました。関連する話題を見ていると、ネットワーク運用の世界もまた少し景色が変わってきたな、と感じます。AIや運用自動化という言葉は、もう一部の先進企業だけのものではなくなってきました。

Interop Tokyo 2026でも、「AI for Internet」 という考え方のもとで、可観測性や運用自動化への関心の高まりが見えてきます。また、NVIDIAの2026年調査では、通信事業者の89%が今後12カ月でAI予算を増やす予定だと答えています(※2)。

こういうニュースを見ると、「ずいぶん先の世界の話だな」と感じる方もいるかもしれません。ですが、ネットワークエンジニアにとって本当に大切なのは、いきなり大きな仕組みを追いかけることではないはずです。むしろ、日々の保守運用の中で、Pythonを使ったネットワーク自動化にどう踏み出せるか。そこを考えることのほうが、ずっと現実的で、しかも大事な第一歩だと思います。

(※1)https://www.interop.jp/2026/about/

(※2)https://blogs.nvidia.com/blog/ai-in-telco-survey-2026/

Interop Tokyo 2026で見えてきた、ネットワーク運用と自動化の変化

これまでネットワーク運用というと、「機器が落ちていないかを見る仕事」という印象が強かったかもしれません。もちろん今でも、それは大切です。ただ、最近はそこにもう一段、違う視点が加わってきています。Gartnerは2026年のネットワーク運用について、これからは装置そのものの監視だけでなく、その上を流れるトラフィックの監視や分析がより重要になると示しています(※3)。

要するに、「機器が動いているか」だけではなく、「その先でサービスがちゃんと使えているか」「変な通信が起きていないか」まで見ていく流れに変わってきた、ということです。Interop Tokyo 2026で自動化や可観測性が注目されていたのも、まさにこの延長線上にあるのだと思います。突き詰めれば「もっと早く、もっと広く、ネットワークの状態をつかもう」という話です。そう考えると、これは遠い未来の話ではなく、すでに現場のすぐ近くまで来ている変化だと言えそうです。

(※3)https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20251204-network-trend

ネットワークエンジニアがPythonネットワーク自動化で最初に変えられること

とはいえ、こうした流れを見て、すぐに大きな自動化基盤を作る必要はありません。むしろ最初は、毎日の仕事の中で何度も繰り返している作業に目を向けるほうが自然です。たとえば、複数機器の状態確認、必要なログの取得、確認結果の整理、障害時の一次切り分け。どれも派手ではありませんが、現場では意外と時間を取られる作業です。

Pythonが役に立つのは、まさにこういう場面です。ネットワーク自動化というと、設定を一括で投入するイメージを持たれがちですが、それだけではありません。情報を集める、整える、必要な相手に渡す。そうした小さな流れを形にしやすいのも、Pythonのよいところです。実際、最初から大きなことをやるよりも、確認や取得の自動化から入ったほうが、初心者には手応えをつかみやすいと思います。

「毎朝やっている確認作業が少し楽になった」「障害時の情報集めが少し早くなった」。それだけでも、ネットワーク自動化の見え方はかなり変わってきます。こういう小さな実感が積み重なると、学ぶこと自体も前向きになってきます。

新しい時代のネットワークエンジニアに、Python学習の土台が必要な理由

2026年6月にはソフトバンクが、TM Forumの「Autonomous Networks」でRANとCOREの障害管理シナリオにおいてレベル3認定を取得し、AIや自動化を活用した運用高度化が国際的に評価されました(※4)。こうした話を聞くと、最先端の現場はずいぶん先に進んでいるようにも見えます。ですが、その土台にあるのは、情報を集める、整理する、条件に応じて処理する、といった基本の積み重ねです。

だからこそ、Pythonを学ぶ意味はやはり大きいのだと思います。

Pythonの基礎が分かると、ネットワーク自動化の話が急に現実味を帯びてきますし、AIや可観測性といった新しい話題も、ただの流行語ではなくなってきます。学びの目標としては、Pythonとネットワークの自動化基礎検定のように、実務に近い範囲を整理しながら確認できるものを活用するのもよい方法です(※5)。

Interop Tokyo 2026で見えた新しい流れを、「すごい話だった」で終わらせるのではなく、自分の仕事に少し引き寄せて考えてみること。そこから、これからのネットワークエンジニアに必要な力が育っていくのではないでしょうか。

(※4)https://www.softbank.jp/corp/news/info/2026/20260619_01/

(※5)https://network-engineer.jp/pynet_basic

▼ Pythonとネットワークの自動化基礎検定

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