IPv6基礎検定

IPv6検定基礎試験を2023年3月に実施することを発表いたしました。また、日本ネットワーク技術者協会はIPv6検定を実施するにあたり、国内のIPv6有識者である小川晃通氏をIPv6アドバイザーとして招き、IPv6検定の試験問題作成や同試験の普及活動を依頼しました。本発表は主要な約20メディアに掲載され、注目の高さがうかがえます。(主な掲載メディア:ITmediaASCII.jpインプレスITLeadres、インプレス クラウドWatchCodezineTech CrunchBCNマイナビニュースYahooニュース、他10メディア)

■実施の背景

IPv6が普及する中(Google社公開統計データによると2022年3月18日現在、IPv6の普及率は45.35%)、IPv6を理解したネットワークエンジニアを育成する際のメジャメントが必要と考え、IPv6検定を立ち上げることにいたしました。

引用元:https://www.google.com/intl/ja/ipv6/statistics.html

エンタープライズ環境におけるIPv6のデプロイについて紹介しているRFC 7381では「IPv6 はIPv4 よりもセキュアというわけではない(IPv6 Is No More Secure Than IPv4)」という章があります。 その章ではIPv6 がIPv4よりセキュアというわけではないと明記されています。そしてIPv6 にとって最大の脅威は、セキュリティを確保しながら運用できる経験者が不足していることであるとも記載されています。

IPv4アドレスの枯渇とともにIPv6対応が求められる環境が確実に増えています。 IPv6を理解したネットワークエンジニアが増えることで、IPv6対応がスムーズに行えるようになるとともに、IPv6を知らないことで発生するようなセキュリティや運用上のリスクを回避もしくは軽減できようになります。

そこで当協会は、IPv6の専門知識をもったネットワークエンジニアを育成する機運を高めるべく、IPv6検定を立ち上げることにいたしました。

■IPv6とIPv4の違い

IPv4とIPv6の最大の違いはIPアドレスにおいて、IPv4アドレスが32ビットであるのに対してIPv6アドレスが128ビットであることです。 そのほかに、IPヘッダのフォーマット、IPアドレス体系、IPアドレスの自動設定、ICMPの役割など、さまざまな点が異なります。 IPv4とIPv6は全く異なるプロトコルであるため、IPv4とIPv6の間に直接的な互換性はありません。 ネットワークとしてもIPv4インターネットとIPv6インターネットは別のネットワークです。

■「IPv6基礎検定」について

試験名称:IPv6基礎検定
対象:初級ネットワークエンジニアとネットワークの運用管理を行う方
※初級ネットワークエンジニアとは:インフラエンジニアとしてネットワークの基礎知識がある方
概要:IPv6の基礎的な知識を問う試験
主教材での想定学習時間:約40時間を想定
設問数:40問
受験時間:60分
合格基準:70%正解
受験期間:通年
受験料金: 1万円(税抜き)
試験会場:全国300か所のCBT-Solutionsテストセンター

主教材:プロフェッショナルIPv6第二版(出版社:ラムダノート)
価格:税込5,500円
https://www.amazon.co.jp/dp/4908686114
※電子書籍は無償。詳細は以下をご覧ください。
https://booth.pm/ja/items/913273
※IPv6上級検定も同じ主教材を使用する予定です。

参考教材:小川晃通氏によるIPv6解説動画

出題範囲:
書籍「プロフェッショナルIPv6」の中から出題しますが、出題比率は調整中です。
第I部 インターネットとIPv6の概要
第1章 インターネット概要
第2章 IPv6概論

第II部 IPv6プロトコルとその周辺技術
第3章 IPv6アドレス体系
第4章 IPv6パケットの構成
第5章 ICMPv6
第6章 近隣探索プロトコル
第7章 IPv6アドレスの自動設定
第9章 IPフラグメンテーション
第10章 Path MTU discovery
第11章 IPv6マルチキャスト
第12章 IPv6エニーキャスト
第13章 IPv6におけるマルチアドレスとマルチプレフィックス
第14章 IPv6とセキュリティ
第15章 プログラマにとってのIPv6対応

第III部 DNSとIPv6
第16章 DNSの基礎とIPv6対応
第17章 DNSによるデュアルスタック環境の実現と運用

第IV部 IPv4はどうなるのか
第18章 IPv4アドレス在庫枯渇とその解決策
第19章 IPv4アドレス共有技術
第20章 STUNとTURN

第V部 IPv4/IPv6共存技術
第21章 IPv4/IPv6共存技術の分類
第22章 トンネル技術
第23章 IPv4/IPv6変換技術
第24章 IPv4/IPv6共存技術の運用形態
第25章 プロキシ方式

付録 A NTT NGNでの IPv6
付録 B IPv6パススルーとND Proxy

※各章の詳細は以下をご覧ください。
https://www.lambdanote.com/products/ipv6-2

ロゴマーク:

■IPv6基礎検定のスケジュール

・2022年10月ベータ試験開始
※都内「コワーキングスペース茅場町 Co-Edo」にてペーパー試験にて実施予定です。
※受験者全員に以下のTシャツをプレゼント予定です。

・2023年3月本番試験開始予定

■例題

問1:Router Solicitationに対する応答ではなく、ルータから定期的に送信されるRouter Advertisementの宛先はどれか

1. fe80::1
2. 2001:db8::1
3. ff02::1
4. 64:ff9b::1

正解:3

問2:IPv6に関する記述のうち、適切なものを1つ選択せよ

1. IPv6ではIPsecの利用が必須となっているため、IPv4と比べて通信路での盗聴が困難である

2. IPv6ヘッダは40オクテットの固定長である

3. IPv6ヘッダに含まれるチェックサムは、パケットがルータを転送される度に計算され更新される

4. 3ffe::/16はマルチキャストアドレスである

正解:2

■小川晃通氏プロフィール

慶應義塾大学にて博士(政策・メディア)取得。各種TCP/IP解説書執筆。 『プロフェッショナルIPv6』『インターネットのカタチ』『マスタリング TCP/IP OpenFlow 編』(オーム社)、『アカマイ 知られざるインターネットの巨人』(KADOKAWAメディアファクトリー)、『ポートとソケットがわかればインターネットがわかる』(技術評論社)、『Linuxネットワークプログラミング』(SBクリエイティブ)、『徹底解説v6プラス』(ラムダノート)の著者/共著者。IETFでの標準化への参加経験あり。RFC 3189、RFC 3190の共同著者。

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