こんにちは、穂苅智哉と申します。
このコラムでは主に、 Python を使ったネットワークの自動化をしたいというエンジニアの方向けに、Python とネットワークの自動化についての最新情報やPython とネットワークの自動化基礎検定に関する内容を取り上げていきます。
近年、ネットワーク管理の自動化が急速に注目を集めています。多くの日本企業でクラウドサービスの導入やリモートワークの拡大に伴い、従来の手動でのネットワーク管理は、効率と信頼性の面で限界を迎えつつあると言えます。
そんな中、「ネットワーク自動化」という解決策が注目を集めており、その規模は急速に拡大しています。本記事では、ネットワーク自動化市場の拡大について詳しく見ていくとともに、日本企業に特におすすめのPython を使ったネットワーク自動化の方法を紹介します。
ネットワーク自動化の規模が世界的に3倍になる見込み
Gartner のニュース記事によると、ネットワーク自動化を全体の半分以上行うという企業の割合が、2023 年には10%未満だったところから、2026 年には30%に増加するという予想がされています。つまり、約3 倍の規模になるという予想です。
調査によると、企業がネットワークの管理や保守にかけるコストや時間が増加する中、ネットワークの自動化は、企業にとって重要な成長エンジンとなりつつあります。なぜなら、ネットワーク自動化を導入することで、ネットワークの設定変更や保守作業を効率化し、人為的なエラーを減らし、運用コストを削減することが可能だからです。
例えば、データセンターやクラウド環境の管理、ネットワークのセキュリティパッチの適用、トラブルシューティングなどの反復的なタスクを自動化することで、エンジニアはより重要なプロジェクトに注力できます。
更に、AI 技術の進歩もこの動きを後押ししているとも言っており、人が対応しきれないような部分にはAI を活用した自動化の仕組みが必須になってくるということが分かります。
最終的には、経営レベルで人的リソースの効率化がはかられ、より市場競争力を出していくために必要な対策という事になっていくでしょう。(参考:Gartner: Network automation to increase threefold by 2026)
日本企業のネットワーク自動化対策は、Pythonがおすすめ
ネットワーク自動化にはさまざまなツールや手法がありますが、日本企業にとって特におすすめなのが「Python を活用したネットワーク自動化」です。Python は、学びやすさと多機能さで知られるプログラミング言語で、初心者から上級者まで多くのエンジニアが利用しています。特にネットワーク分野では、Python がネットワーク機器やサーバーとやり取りするためのライブラリを数多く提供しており、シンプルかつ効率的な自動化スクリプトを構築できます。
Python の強みは、ネットワーク機器へのアクセス、テストスクリプトの作成、データの収集と解析を一貫して行えることです。また、Python はオープンソースであり、コミュニティによって多くのリソースやサンプルコードが共有されているため、学習コストが低く、新たなスクリプトを作成する際のハードルも低くなります。これからネットワーク自動化を行っていく企業や興味のあるエンジニアの方は、Python での可能性を調べてみると良いです。
Python を使ったネットワーク自動化のスキルを身につけるためには、体系的な学習と実践が必要です。
そこでおすすめなのが、「Python とネットワークの自動化基礎検定」です。この検定は、Python を用いたネットワーク自動化の基礎から応用までを体系的に学ぶための認定試験です。受験することで、実務に役立つスキルを身につけることができ、キャリアアップにもつながります。
この検定試験は、主に配属前から配属3 年目程度のネットワークエンジニアで、ネットワーク自動化の構築・運用を担当する方が自分の知識を試していただくものになっていますので、基礎部分の理解がしっかりできているかどうかを確認するためにおすすめです。
ご興味のある方は、ぜひこちらのページもご覧ください。
https://network-engineer.jp/pynet_basic
Python とネットワークの自動化基礎検定では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試
験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
Python とネットワークの自動化基礎検定合格体験記