ネットワークエンジニアの人手不足に「Pythonネットワーク自動化」で挑む

このコラムでは主に、Pythonを使ったネットワークの自動化をしたいというエンジニアの方向けに、Pythonとネットワークの自動化についての最新情報やPythonとネットワークの自動化基礎検定に関する内容を取り上げていきます。

ネットワークエンジニアの現場では、設定変更や障害対応、確認作業など、日々の保守運用に多くの時間がかかります。しかも人手不足が続く中で、限られた人数で安定した運用を求められる場面は、これまで以上に増えてきました。

そんな今だからこそ注目したいのが、Pythonを使ったネットワーク自動化です。

難しい仕組みをいきなり目指すのではなく、まずは身近な作業を少しずつ効率化することが、これからのネットワークエンジニアにとって大切な第一歩になります。

ネットワークエンジニア不足で保守運用の現場はどう変わったのか?

ネットワークエンジニアの仕事は、以前にも増して「止めないこと」が強く求められるようになりました。一方で、2025年12月にはJPNIC (※1)が総務省委託の調査への協力を呼びかけ、ネットワークエンジニアの確保と育成が業界共通の課題になっていることを示しました。

つまり今の現場では、機器や通信の重要性が高まる一方で、それを支える人材が十分とは言い切れない状況が続いているわけです。

こうした人手不足のしわ寄せは、設定変更そのものよりも、日々の確認作業、ログ取得、障害切り分け、報告用データの整理といった保守運用に現れやすいです。以前コラムで触れたソフトバンクのゼロタッチ運用(※2)は大きなトレンドですが、すべての現場がいきなりそこへ進めるわけではありません。だからこそ、まずは身近な作業を減らすネットワーク自動化が、いま改めて重要になっています。

(※1)https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2025/20251205-03.html

(※2)https://network-engineer.jp/archives/1642

人手不足の時代に、Pythonのネットワーク自動化が求められる理由

ここで注目したいのが、Pythonを使ったネットワーク自動化です。

ネットワーク自動化というと、大規模な設定投入や高度なAI制御を思い浮かべるかもしれませんが、初心者のネットワークエンジニアにとって大切なのは、もっと現実的なところから始めることです。たとえば、複数機器の状態確認をまとめて行う、取得した情報を表に整える、異常時だけ通知するといった処理でも、Pythonは十分に力を発揮します。

こうした小さな自動化は、1回ごとの削減時間は小さく見えても、保守運用の積み重ねでは大きな差になります。実際、通信業界ではAI投資が進んでおり、NVIDIAの2026年調査(※3)では89%の通信事業者がAI関連支出を増やす予定だとされています。ただし、その土台になるのは、データを集め、処理し、再利用できる形にする基本的な開発力です。その入口として、読みやすく書けてライブラリも豊富なPythonは、ネットワークエンジニアにとって非常に相性のよい選択肢だと言えます。

(※3)https://blogs.nvidia.com/blog/ai-in-telco-survey-2026/

最新トレンドが進む今こそPython学習を始める価値

2026年3月には、ソフトバンクがAIを活用した自律型ルーティング技術を発表し、ネットワーク運用が「人が都度判断する世界」から「状況に応じて自律的に最適化する世界」へ向かっていることを示しました(※4)。またHPEも2026年2月に、通信事業者向けのAIインフラ強化を打ち出しており(※5)、AIとネットワーク運用の距離はますます近づいています。

ただ、こうした最新トレンドを見て焦る必要はありません。

むしろ初心者ほど、Pythonの基本文法、ファイル操作、ライブラリ利用といった基礎を押さえることが近道です。前提知識があると、「自律型ネットワーク」や「Telemetry」のような新しい言葉も、単なる流行語ではなく、現場で何に役立つのかが見えてきます。

ネットワークエンジニアがこれからの保守運用や開発に向き合ううえで、Pythonを学ぶ価値はますます高まっています。学習の目標としては、Pythonとネットワークの自動化基礎検定のように、実務に近い範囲を体系的に確認できるものを活用するのもよいでしょう。難しい未来の話に振り回されるより、まずは自分の現場で使える自動化を1つ増やすこと。その一歩が、次の時代のネットワーク自動化につながっていきます。

(※4)https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2026/20260311_01/

(※5)https://www.hpe.com/us/en/newsroom/press-release/2026/02/hpe-accelerates-service-provider-modernization-with-ai-infrastructure-innovations-at-mwc-2026.html

Pythonに興味を持ちながら「何から学べばよいか分からない」という方には、「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」をおすすめします。NetmikoやNAPALMの使い方、ファイル操作、データ処理まで、実務に直結した知識を体系的に学べる内容になっています。ネットワーク自動化のスキルは、人手不足の今だからこそ大きな差別化につながります。

▶ Pythonとネットワークの自動化基礎検定:https://network-engineer.jp/pynet_basic

Pythonとネットワークの自動化基礎検定では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

Pythonとネットワークの自動化基礎検定合格体験記

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