こんにちは、穂苅智哉と申します。
このコラムでは主に、Python を使ったネットワークの自動化をしたいというエンジニアの方向けに、Python とネットワークの自動化についての最新情報やPython とネットワークの自動化基礎検定に関する内容を取り上げていきます。
デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、企業のIT インフラにおける効率化やセキュリティ強化の重要性がますます高まっています。その中で、注目を集めているのがネットワーク自動化です。ネットワーク管理や運用の多くの部分を自動化することで、人的ミスの削減やコスト削減が可能になります。
特にPython を活用したネットワーク自動化は、手軽さと柔軟性から多くの企業に採用されています。今回は、ネットワーク自動化市場の成長とその中で日本企業がどのように対応すべきかについて取り上げます。
ネットワーク自動化市場は確実に成長してきている
ネットワーク自動化市場は、グローバルで急速に成長しています。2019 年に40 億米ドルと評価されていた市場規模が、2027 年までに225 億8000 万米ドルに成長すると予想されています。年平均成長率(CAGR)としては24.02%となります。(参考:FORTUNE BUSINESS INSIGHTS)
この成長の主な要因として、接続デバイスの増加、産業のデジタル化、職場での効率的なネットワーク運用に対する需要の高まりが挙げられます。特に、IT部門では従来のアプリケーションとクラウドベースのアプリケーションの両方を管理・プロビジョニングする際に、俊敏性、一貫性、スピードが求められており、ネットワーク自動化ソリューションはこれらのニーズに応えるものとされています。
また、AI や機械学習を活用した、高度なネットワーク自動化ソリューションへの投資が拡大しており、これにより予測分析の提供やネットワーク運用の効率化が進んでいます。これらの技術は、ネットワークの構成や管理を自動化し、人的エラーの軽減や運用効率の向上、ネットワークサービスの可用性向上に貢献しています。
しかし、一気に色々やるのは難しいのでできるところから取り組んでいくのがいい
市場全体で見ると、大きな動きとして成長しているのは分かりましたが、全てを一気に自動化しようとするのは現実的ではありません。特に初めて取り組む場合は、ネットワーク機器の設定自動化やログの自動収集と解析のようなところから取り組むのが良いと思います。
そのためには、Pythonを使ったネットワーク自動化をしていくのが良いです。
日本企業のネットワーク自動化対策は、Pythonがおすすめ
ネットワーク自動化にはさまざまなツールや手法がありますが、日本企業にとって特におすすめなのが「Python を活用したネットワーク自動化」です。Python は、学びやすさと多機能さで知られるプログラミング言語で、初心者から上級者まで多くのエンジニアが利用しています。特にネットワーク分野では、Python がネットワーク機器やサーバーとやり取りするためのライブラリを数多く提供しており、シンプルかつ効率的な自動化スクリプトを構築できます。
Python の強みは、ネットワーク機器へのアクセス、テストスクリプトの作成、データの収集と解析を一貫して行えることです。また、Python はオープンソースであり、コミュニティによって多くのリソースやサンプルコードが共有されているため、学習コストが低く、新たなスクリプトを作成する際のハードルも低くなります。これからネットワーク自動化を行っていく企業や興味のあるエンジニアの方は、Pythonでの可能性を調べてみると良いです。
Python を使ったネットワーク自動化のスキルを身につけるためには、体系的な学習と実践が必要です。
そこでおすすめなのが、「Python とネットワークの自動化基礎検定」です。この検定は、Python を用いたネットワーク自動化の基礎から応用までを体系的に学ぶための認定試験です。受験することで、実務に役立つスキルを身につけることができ、キャリアアップにもつながります。
この検定試験は、主に配属前から配属3 年目程度のネットワークエンジニアで、ネットワーク自動化の構築・運用を担当する方が自分の知識を試していただくものになっていますので、基礎部分の理解がしっかりできているかどうかを確認するためにおすすめです。
ご興味のある方は、ぜひこちらのページもご覧ください。
https://network-engineer.jp/pynet_basic
Python とネットワークの自動化基礎検定では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。