今、IPv6を知っておくべき理由とは?

こんにちは、穂苅智哉と申します。

このコラムでは、主に IPv6 を扱う・これから扱いたいインフラエンジニア向けに、IPv6 についての最新情報や IPv6 検定基礎試験に関する内容を取り上げていきます。
今回は、IPv6 を「今」知っておくべき理由について紹介します。そして、インフラエンジニアとして体系的に知識を習得し使えるようにする方法を取り上げます。

IPv6 の普及はどんどん加速する

基本の部分からになりますが、IPv6 の利用は、もともと主流であるIPv4 の枯渇問題が理由としてあります。爆発的に普及しているインターネットの世界における住所である IP アドレスですが、データ自体はパケットでやり取りをしています。その中で、インターネットに接続するノードに割り当てられる一意のグローバルIP アドレスが枯渇してしまったのです。そこで、世界的にIPv6 アドレスの仕組みを作っていこうとしています。IPv6 アドレスは単純計算で2 の128乗個(約340 澗)が表現できるため、事実上限界なく使えるようになるとも言えます。
現状は、IPv4 とIPv6 の2 つが平行運用している状態ですが、今後はIPv6 への移行が続々と進んできます。ここで厄介なのは、IPv6 とIPv4 は仕組みが異なるプロトコルのため互換性がないことです。そのため、IPv6 にはIPv4 のみに対応したサイトへのアクセスが不可能という事態が発生してくるのですが、共存できる技術があるため、私たちは今でも何事もなくインターネットを利用できていることになります。ネットワークに繋がるノード(サーバー、PC、スマートフォン、ルーターなど)をすべてIPv6 へ移行するというのはかなり大変ですので、この対応はとても大事なものとなります。
そして、世界でもIPv6 移行の動きは進んでおり、一番わかりやすいのは IPv6 統計データ Google を見ることです。インドやドイツがIPv6 の普及率とても高いのですが、日本を見ると約50%です。この動きは国レベルでどんどん加速していきますので、特にネットワークエンジニアの場合は、今IPv6 についてしっかりと技術レベルでキャッチアップしておくことが求められていると思います。

IPv6の専門知識の取得を評価できる、「 IPv6 基礎検定」

そんなIPv6 の普及が進む中で、IPv6 を理解している技術者の高い需要を反映し「IPv6 基礎検定」ができました。これは、インフラやIPv6 の基礎が理解できているのかを試すための試験で、初級ネットワークエンジニア、ネットワークの運用管理を行う方を主な対象としています。
内容としては、IPv6 の基本的な概論の内容から、ICMPv6、IP フラグメンテーション、IPv6 マルチキャスト、IPv6 とセキュリティ、IPv4 との共存や変換に関する部分など幅広い問題が出題されます。
特にエンジニアの方は、ご自身の能力を確かめる場としてちょうどいいと思いますので、ご活用してみてください。
ご興味のある方は、ぜひこちらのページもご覧ください。
https://network-engineer.jp/ipv6basic
IPv6 検定では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
IPv6 検定合格体験記

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