こんにちは、穂苅智哉と申します。
このコラムでは、Pythonとネットワークの自動化についての最新情報やPythonとネットワークの自動化基礎検定に関する内容を取り上げていきます。
今回は、ネットワーク運用の自動化を1段階深く考えてみようと思います。
ネットワークの自動化は、ネットワークに繋がっている機器やソフトに対して、継続的に効果を最大化して行くために自動化をするというものです。具体的には、死活監視、IPアドレス管理、プロビジョニングなどの自動化があります。
ネットワーク運用の自動化
ネットワーク運用管理の自動化を1段階深く考えて見る際に、日経XTECHの連載『ネットワーク運用管理を自動化する』の4つのレイヤー分類を参照します。
記事の中では、ネットワーク運用管理の自動化技術は4つのレイヤーに分類できるとしています。抽象度が大きいところから、以下のようになります。
- オーケストレーション(ITインフラ全体の管理)
- SDN/ネットワーク仮想化(仮想ネットワークの管理)
- ネットワーク管理(複数機器による接続)
- 機器管理(初期設定など)
抽象度が低い、ネットワーク管理と機器管理は物理ネットワークの管理作業の自動化にあたり、複数の機器が接続するネットワークの管理を自動化する部分になります。
Pythonを使ったネットワーク運用の自動化
Pythonは、機械学習やWebアプリ制作など多くの用途で利用できますが「自動化」も得意な言語です。それはネットワークの自動化も当てはまります。Pythonはネットワーク自動化に役立つライブラリも豊富で、ルーターなどのネットワーク機器の設定や確認の自動化を行うことができます。
例えば、 subprocessライブラリではPythonのプログラムから他のアプリや外部プロセスの起動、また実行結果を得るモジュールです。 telnetlib ライブラリは、Telnetのプロトコルを使ってリモートホストに接続でき、ネットワークの自動化やテストなどに利用できます。
参考:
Pythonを使ったネットワーク自動化には、「 Pythonとネットワークの自動化基礎検定」
Pythonを使ったネットワークの自動化は日本でも普及が始まり、人材の需要も高まっています。Python自体の利用用途が豊富なことに加え、ネットワーク系のエンジニアでも扱いやすいことが理由の1つです。
そこで、Pythonによるネットワークの自動化を学習する方向けの知識評価のために、「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」があります。
この検定試験は、主に配属前から配属3年目程度のネットワークエンジニアで、ネットワーク自動化の構築・運用を担当する方が自分の知識を試していただくものになっていますので、基礎部分の理解がしっかりできているかどうかを確認するためにおすすめです。
ご興味のある方は、ぜひこちらのページもご覧ください。
Pythonとネットワークの自動化基礎検定では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。