こんにちは、穂苅智哉と申します。
このコラムでは主に、 Python を使ったネットワークの自動化をしたいというエンジニアの方向けに、Python とネットワークの自動化についての最新情報やPython とネットワークの自動化基礎検定に関する内容を取り上げていきます。
今回は、忙しいネットワークエンジニアが行うべきネットワークの自動化対応について、どのように取り組むのが良いかを取り上げます。
ちなみにネットワークの自動化は、ネットワークに繋がっている機器やソフトに対して、継続的に、効果を最大化していくために自動化をするというものです。具体的には、死活監視、IPアドレス管理、プロビジョニングなどの自動化があります。
ネットワークエンジニアは年々忙しくなっている
ネットワークエンジニアは忙しいと言われる職種の1 つだと思います。転職サイト doda の平均残業時間ランキングを見ると、ネットワークエンジニアは 22.1 時間でした。残業だけ見ると、均して1 日に1 時間程度のため多すぎるという印象にはならないかも知れませんが、実は業務によって大きく異なります。
参考:平均残業時間ランキング
例えば、日勤と夜勤のようなシフト制の働き方、突然発生するトラブルの対応、通常稼働している間は特に気にされず当たり前のように接続ができないとクレームが来る、会社によっては全範囲を最少人数で回す、などです。
更に、ネットワークに接続される機器は年々多様化をしていること、IoT などの新しい技術がどんどん入ってくることなどからも、ネットワークエンジニアの仕事は年々忙しくなってきていると言えます。しかし、一気にネットワークエンジニアの頭数を増やすということは現実的ではないため、業務の効率化をしていく必要が出ています。
ネットワークの自動化は何をすればいいの?
ネットワークの自動化については、冒頭に少し説明をしました。ネットワーク運用や設定等を自動化することで、手順書を見ながら人が対応していたところを、人がいなくても確実に対応することができる状態を理想としています。しかし、従来このような自動化の試みを行っておらず何から行えばよいのかがわからないとい
う場合もあります。よく使われる言語がPython ですので、Python の環境を準備するところから始めていきましょう。その上で、Python には多くのライブラリが存在していますのでそれを活用していきます。
例えば、subprocess ライブラリは、Python のプログラムから他のアプリや外部プロセスの起動、また実行結果を得るモジュールです。 telnetlib ライブラリは、Telnet のプロトコルを使ってリモートホストに接続でき、ネットワークの自動化やテストなどに利用できます。
このようにPython を使って自動化をすべきところ、自動化ができるところを見定めてスクリプトを作っていくことでネットワークの自動化を進めていくのが大きなイメージです。
Python についての知識や経験、適切なライブラリについては多くの情報がある中で、体系立てて学習ができる方が望ましいです。
学習指標としてまずは、「Python とネットワークの自動化基礎検定」を目指すことをおすすめします。「Python によるネットワーク自動化の教科書」という公式テキストもあり、このテキストにはPython 基礎からネットワーク自動化で利用するライブラリの紹介や使い方などが取り上げられていますので、体系的に学ぶことができます。
参考:Pythonによるネットワーク自動化の教科書
Python を使ったネットワーク自動化には、「 Python とネットワークの自動化基礎検定」
Python を使ったネットワークの自動化は日本でも普及が始まり、人材の需要も高まっています。
Python 自体の利用用途が豊富なことに加え、ネットワーク系のエンジニアでも扱いやすいことが理由の1 つです。
先ほど紹介しました、Python によるネットワークの自動化を学習する方向けの知識評価のために、「Python とネットワークの自動化基礎検定」があります。
この検定試験は、主に配属前から配属3 年目程度のネットワークエンジニアで、ネットワーク自動化の構築・運用を担当する方が自分の知識を試していただくものになっていますので、基礎部分の理解がしっかりできているかどうかを確認するためにおすすめです。
ご興味のある方は、ぜひこちらのページもご覧ください。Pythonとネットワークの自動化基礎検定
Python とネットワークの自動化基礎検定では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。Pythonとネットワークの自動化検定合格体験記