
このコラムでは主に、Pythonを使ったネットワークの自動化をしたいというエンジニアの方向けに、Pythonとネットワークの自動化についての最新情報やPythonとネットワークの自動化基礎検定に関する内容を取り上げていきます。
2026年1月、A10ネットワークスやHPEなど主要ベンダーが相次いで発表した年頭所感では、「AI駆動型ネットワーク運用」が大きなテーマとして掲げられました(※1)。特に注目されているのが「意図ベースネットワーキング(Intent-Based Networking、以下IBN)」という考え方です。これは、ネットワークエンジニアが「こうしたい」という意図を伝えるだけで、システムが自動的に最適な設定を判断・実行してくれる仕組みのことを指します。
従来のネットワーク運用では、例えば「特定の部署だけセキュアなVLANに所属させたい」という要件があった場合、エンジニアは各スイッチにログインし、個別にVLAN設定やACL設定を手作業で投入する必要がありました。機器が10台、20台と増えるごとに作業時間は膨れ上がり、設定ミスのリスクも比例して高まります。しかしIBNでは、「部署Aはセキュアネットワークに配置」という意図だけを定義すれば、AIが機器構成や既存設定を分析し、必要なコマンドを自動生成して適用してくれるのです。
この仕組みを実現する上で、Pythonは中心的な役割を果たしています。
Pythonとネットワークの自動化基礎検定でも扱われる「Netmiko」や「NAPALM」といったライブラリは、複数ベンダーの機器に対して統一的なインターフェースでアクセスできる点が特徴です。これらのライブラリを使えば、Cisco、Juniper、Aristaなど異なるメーカーの機器が混在する環境でも、Pythonスクリプト一つで横断的な設定変更が可能になります。
IBNの「意図を理解して実行する」という高度な機能は、こうしたPythonベースの自動化基盤の上に、機械学習による判断ロジックを組み合わせることで実現できるということです。
(※1)https://www.a10networks.co.jp/news/blog/2026newyearsgreeting.html
AIによる予測型運用が現実に
さらに2026年のトレンドとして見逃せないのが、AIによる「予測型障害検知」です。
A10ネットワークスが発表した2026年の方針では、従来の統合管理を超えて、障害分析の支援や性能予測機能を加えた新しい管理・運用支援機能の実装を推進するとしています(※2)。これにより、運用者は膨大なイベント対応で後手に回るのではなく、障害を未然に防ぐための高度な判断と戦略的な運用に集中できるようになります。
HPEも同様に、AIを活用したネットワーク運用の自動化を進めており、「AI for Networking」という考え方のもと、最終的にはセルフドライビング(自律型)ネットワークの実現を目指しています。実際にAIエンジンを導入した企業では、ネットワークのトラブル対応が自動化され、インシデントチケット数を月間で約90%削減することに成功した事例も報告されています(※3)。ネットワークが「自律的に問題を予測し、場合によっては自己修復まで行う」という世界が、もはや遠い先の話ではなくなってきました。
(※2)https://www.a10networks.co.jp/news/blog/2026newyearsgreeting.html
(※3)https://japan.zdnet.com/article/35241691/
最新技術を使いこなすための基礎固め
こうした最新技術を理解し、実際に活用できるエンジニアの価値は今後ますます高まっていくでしょう。ただし、IBNやAI駆動型ネットワークを使いこなすためには、その土台となるPythonの基礎知識とネットワーク自動化の原理原則をしっかり押さえておくことが不可欠です。「意図を記述する」ためには、ネットワークの仕組みを正しく理解していなければなりませんし、自動生成されたスクリプトを検証・修正するスキルも求められます。
もしお読みいただいている皆さまが「最新のネットワーク技術を学びたいが、何から始めればいいかわからない」と感じているなら、まずはPythonによるネットワーク自動化の基礎を固めることをお勧めします。「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」は、NetmikoやNAPALMといった実務で使われるライブラリの使い方から、ファイル操作、データ型の扱いまで、体系的に学習できる内容になっています。この検定で基礎を身につけることで、IBNのような先進技術を理解し活用するための土台が整います。
AIとPythonが切り拓くネットワーク運用の新時代。その波に乗り遅れないために、今こそ一歩を踏み出してみませんか。
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Pythonとネットワークの自動化基礎検定では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。







