IPv6基礎検定

IPv6検定基礎試験を2023年3月に実施することを発表いたしました。また、日本ネットワーク技術者協会はIPv6検定を実施するにあたり、国内のIPv6有識者である小川晃通氏をIPv6アドバイザーとして招き、IPv6検定の試験問題作成や同試験の普及活動を依頼しました。2023年4月3日より全国350か所の試験センターで通年開催をいたします。 一覧ページへ 一覧ページへ ■実施の背景 IPv6が普及する中(Google社公開統計データによると2024年1月1日現在、国内のIPv6の普及率は51.45%)、IPv6を理解したネットワークエンジニアを育成する際のメジャメントが必要と考え、IPv6検定を立ち上げることにいたしました。 エンタープライズ環境におけるIPv6のデプロイについて紹介しているRFC 7381では「IPv6 はIPv4 よりもセキュアというわけではない(IPv6 Is No More Secure Than IPv4)」という章があります。 その章ではIPv6 がIPv4よりセキュアというわけではないと明記されています。そしてIPv6 にとって最大の脅威は、セキュリティを確保しながら運用できる経験者が不足していることであるとも記載されています。 IPv4アドレスの枯渇とともにIPv6対応が求められる環境が確実に増えています。 IPv6を理解したネットワークエンジニアが増えることで、IPv6対応がスムーズに行えるようになるとともに、IPv6を知らないことで発生するようなセキュリティや運用上のリスクを回避もしくは軽減できようになります。 そこで当協会は、IPv6の専門知識をもったネットワークエンジニアを育成する機運を高めるべく、IPv6検定を立ち上げました。IPv6検定を立ち上げるに至り、国内のIPv6有識者である小川晃通氏をIPv6アドバイザーとして招き、IPv6検定の試験問題作成や同試験の普及活動に従事いただいています。 ■IPv6とIPv4の違い IPv4とIPv6の最大の違いはIPアドレスにおいて、IPv4アドレスが32ビットであるのに対してIPv6アドレスが128ビットであることです。 そのほかに、IPヘッダのフォーマット、IPアドレス体系、IPアドレスの自動設定、ICMPの役割など、さまざまな点が異なります。 IPv4とIPv6は全く異なるプロトコルであるため、IPv4とIPv6の間に直接的な互換性はありません。 ネットワークとしてもIPv4インターネットとIPv6インターネットは別のネットワークです。 ■「IPv6基礎検定」について 試験名称:IPv6基礎検定(英名:IPv6 Engineer Qualifying Basic Examination)対象:初級ネットワークエンジニアとネットワークの運用管理を行う方※初級ネットワークエンジニアとは:インフラエンジニアとしてネットワークの基礎知識がある方概要:IPv6の基礎的な知識を問う試験主教材での想定学習時間:約40時間を想定設問数:40問受験時間:60分合格基準:70%正解受験期間:通年受験料金: 7,000円(税抜き)試験会場:全国350か所のCBT-Solutionsテストセンター お申し込み:以下のCBT-Solutionsのページより試験概要をご確認の上、お申し込みください。 https://cbt-s.com/examinee/examination/IPv6_basic ※バウチャーチケット一括購入についてはこちらをご覧ください。 主教材:プロフェッショナルIPv6第二版(出版社:ラムダノート)価格:税込5,500円https://www.amazon.co.jp/dp/4908686114※電子書籍は無償。詳細は以下をご覧ください。https://booth.pm/ja/items/913273※IPv6上級検定も同じ主教材を使用する予定です。 参考教材:小川晃通氏によるIPv6解説動画 出題範囲:書籍「プロフェッショナルIPv6第二版」の中から出題します。 ♯ 出題内容 出題数 1:IPv6概論 第2章 IPv6概論第3章 IPv6アドレス体系第4章 IPv6パケットの構成 16問 2:ICMPv6、Neighbor Discovery、IPv6アドレスの自動設定 第5章 ICMPv6第6章 近隣探索プロトコル第7章 IPv6アドレスの自動設定第8章 DHCPv6 … Continue reading IPv6基礎検定